下の子が産まれて上の子が音声チックに!親として向き合った体験談

下の子の「夜間授乳」に追われていた日々、寝る前になると上の子の「んっ」「んっ」という声が気になるようになりました。

はじめは、わざとやっているのかと思い「うるさいよ。早く寝なよ」と言っていた私。

夫との会話の中でもしかしたらチックでは?という話になり、それからチック症について調べました。

音声チックを初めて知った私は、わざとじゃないと知り、うるさいと言ってしまったことを後悔しました。

この記事では、私たち家族が上の子の音声チックに、どう向き合ってきたかについて書かれています。

同じように悩んでいる人たちのヒントや心が軽くなればうれしいです。

※これはあくまで私たち家族の体験談です。対処法はその子によって異なると思うので、専門家に相談されることをオススメします。

目次

音声チックに気づくまでの経緯

異変に気がついたのは、下の子が生後半年ぐらいのときでした。

寝る前になると「ふっふーん」「んっ」という声。

はじめは音声チックというものを知らず、わざと言っているのかなと思っていました。

そのため、「うるさくて寝れないよ」とひどい言葉をかけていました。

毎日繰り返される、「んっ」「んっ」という声に授乳で寝不足だったこともあり、

「うるさい!!パパと寝なよ」と怒鳴ってしまったことがありました。

その日は上の子と夫が寝ることになり、夫から「チック」じゃないのと言われました。

夫から「泣いていた」と聞き息子を傷つけてしまったことを後悔しました。

その日を境に音声チックについて調べ始めました。

音声チックとは?基礎知識と上の様子

音声チックとは、本人の意思とは関係なく、突発的に音が出てしまう神経学的な症状です。

特に子どもの場合、発達過程で自然に軽快することも多いといわれています。

遺伝的な要因や、環境要因などさまざまなことが関係していることが分かっています。

 息子の場合、年長組への進級とともに症状が大きくなりました。

寝る前だけだったのが、車に乗っているとき、テレビを見ているときにも「んっんっ」と発するようになりました。

妹の誕生に加え、環境の変化に適応するのに精いっぱいな時期でした。

チックに気づいてからの取り組み

チックだとわかってからは、まず図書館で関連書籍を借りて読みあさりました。 

同時に、市の児童相談に予約を入れ、相談にいきました。

息子とも一緒にいき、どのように接していけばいいかアドバイスをもらいました。

こういった相談する場所があるというのは、私にとって心の支えになりました。

相談員さんから親子の関わり方の講座があると誘われ、半年間かけて講座を受講しました。

そこで「実況中継」ということを習いました。

実況中継とは、子どもの様子を見たまま足しもせず引きもせず伝える方法です。

実況中継によって子どもに親が見ている事を伝えることができます。

子どもは気づいてくれたり認めてもらうとうれしくなって、その行動を繰り返そうとします。

私たち親は、子どもの良くない行動のほうに目がいってしまい注意してしまいます。

人間はストレスを感じる方が目に行くもので、脳の構造上仕方ないことですが、注意されると子どもは、注意されれば親に見てもらえると学習するため、良くない行動を繰り返すようになります。

できている方に実況中継することでその行動は強化されていきます。

この実況中継を実践するようになってから息子の様子も変わっていきました。

前は怒ってばかりだった私も実況中継をすることで、だんだん怒らなくなってきました。

保育園の先生にも相談し、園での様子を共有していただきました。

園でのお昼寝の時間を調整してもらったり、様子を教えていただきとてもありがたかったです。

誰かに相談することで、いろんなヒントがもらえるのだなと思いました。

睡眠リズムを整えるための工夫

 本や相談員さんの話からも、規則正しい生活リズムの重要性を強く感じました。

寝つきがかなり悪かったので、睡眠のリズムを整えてみようと思い睡眠についての本も読んでみました。

出来る事をやってみようと思い、朝にラジオ体操を取り入れました。

少しでも日光を浴びさせようと思いお花に水をあげたりしてから、外でラジオ体操をはじめました。

 はじめは億劫がっていた息子でしたが、ラジオ体操カードを一緒に作るとスタンプが溜まるのがうれしくなって、自分からラジオ体操やろうというようになりました。

朝起きてすぐに太陽の光を浴びると、脳内でセロトニンというホルモンが分泌されます。

セロトニンは幸せホルモンとも呼ばれ、夜になると睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンに作り変えられ、自然な眠りを誘います。

息子も朝に日に浴びラジオ体操をすると、自然と夜も早く眠くなるようでした。

私自身も娘を抱っこしながらのラジオ体操は、いい運動になりました。

夜の生活習慣も大きく見直しました。

夜19時以降はタブレットやテレビの使用を控え、照明もオレンジ色の間接照明に切り替えました。 

寝る前は、絵本を読んだりゆっくりとマッサージをしながら、その日楽しかった事を話す時間を設けました。

寝る前にその日にあったよかったこと3つ話すようにしスリーグッドシングスというのも実践しました。

この穏やかな時間は私にとっては、いまでも宝物です。

その後の経過と私の気持ち

これらの取り組みを始めてから、徐々に変化が現れ始めました。

 チックの症状は完全に消えたわけではありませんが、以前のように頻繁には見られなくなりました。

時々チックが出た時は、旦那にもすぐに伝えるようにし、保育園の先生にも共有するようにしています。

チック症状がではじめたころは、どうしようと思っていましたが、チックが出ててもこの子はこの子と受け止められるようになりました。

息子の事を信じて見守れるようにもなった気がします。

同じ悩みをもつお母さん・お父さんへのメッセージ

この記事を読んでいる方の中には、同じような悩みを抱えている方もいらっしゃるかも知れません。 

私から言いたいのは、「一人で悩まないでほしい」ということです。

子どもの気持ちに寄り添い、家族で支え合っていけば少しずつ変化が現れます。

チック症状もこうすればなおるという特効薬はありません。

いろいろ試してみてその子に合った方法が見つかることを願っています。

この記事が、同じような悩みを持つ方々の小さな希望となれば幸いです。

子どものチックについてhttps://kodomotoiryo.com/yoji/306/

朝日を浴びる6つの効果 https://nemuri-supporters.nttparavita.com/blog/sleep0031

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この記事を書いた人

40代6歳息子と1歳娘の母親。
大学時代にうつ病を発症。
精神科に入院したことがきっかけで、看護師になりました。うつ病が再発し、休職・退職した経験があります。
2年半引きこもりから看護師に復帰。転職経験4回あります。
娘を出産後自分らしい働き方を模索し続けています。

自分の気持ちに正直に生きる事を心がけています。
心理学の勉強中です。

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