看護師の妊娠報告はいつ/誰に?伝え方の例文と妊娠中使える制度も紹介!

妊娠したけど、職場にはいつ報告したらいいのかな。

妊娠はおめでたいことですが、もし妊娠が継続しなかったら…などと考えると職場への報告も躊躇してしまいませんか。

芸能人も安定期に入ってから報告する人が多いように、安定期に入ってからしたいという方もいるかもしれません。

しかし、看護師の場合は、力仕事だったり夜勤があったりします。

また、感染のリスクのある仕事だったり、抗がん剤などの薬物を使用したりと妊娠中は避けたい仕事もたくさんあります。

では、いつ頃報告するのがいいでしょうか。

結論から言うと、早めにするのがいいです。

私は超心配性なのですが、報告は早めにしました。

具体的には、妊娠4週から7週の2カ月ごろには報告するのがオススメです。

この記事では、

この記事で書かれていること
  1. 妊娠の報告時期
  2. 誰にいつ報告したらよいか
  3. 妊娠中に利用できる制度
  4. マタハラに合ったら

このようなことが書かれています。

ただ報告の時期は絶対的な正解というのはないと思うので、記事を読んで参考に報告の時期を考えてもらえたらなと思います。

このブログの管理人のみきむです
自己紹介

看護師歴12年 大学時代にうつ病になったことをきっかけに看護師へ

転職経験 4回 4歳児の息子の子育て中。出産をきっかけに働き方を見直す。不妊治療をし現在2人目妊娠中。

栄養士・家庭科教員免許あり。

目次

【看護師】職場への妊娠報告はいつ?

妊娠報告は早めがオススメです。

職場への妊娠報告は45パーセントの人が妊娠4週から7週の妊娠2カ月ごろに報告したという人が多いというデーターもあります。(看護師以外の職種も含め)

報告は心拍確認前でもいい?4週目、5週目で報告する人も

私は一人目の妊娠報告は5週目でしました。

現在、早期妊娠検査薬もあり、早ければ妊娠4週目には妊娠が発覚しています。

ちょっと早くないか?!

こんなふうに思う方もいるかもしれません。

早いように感じるかもしれませんが、妊娠2カ月から3カ月はつわりもはじまり体調的にもつらい時期

まだ病院に受診していない状態や、心拍確認する前は何かあったらと報告するのを躊躇する気持ちもわかります。

しかし、妊娠が分かっている中、仕事で無理をしないためにも、身の回りで助けてくれる人に報告するというのもアリだと思います。

超心配性な私は、流産したらという心配よりも業務で無理をして何かあったらという心配があったので早めに報告しました。

妊娠したうれしさから、妊娠検査薬が陽性になった時点で報告したというのもありますが、第一子妊娠時はあまり知識がなく心拍確認前はまだまだ流産率が高いというのは知りませんでした。

いま考えれば、35歳過ぎてからの妊娠で一般的な流産率は高くはなるので、もう少し後のほうがよかったのかもしれませんが、初めての妊娠で不安だったので誰かに話しておきたいという気持ちもありました。

一般的に心拍が確認されるのは、妊娠7週から8週目あたりの方が多いと思いますが、心拍確認後は流産率も下がります。

つわりが早めに始めると、心拍確認されるまでの1~2週間の間誰にも報告していないと一人で辛抱しなければですが、流産率の少しでも低くなる時期がいいという人は、心拍確認されてからの報告でもいいと思います。

胎児心拍が見えない状態での流産率は一般的に約15-18%前後(8人に1人程度)とされていますが、
胎児心拍が見えた後での流産率は約2−3%と大幅に低下するため、今後開始される妊婦健診に一定の目途がつき、安心できる状態になります。

引用花小金井レディースクリニック

私はつわりが早めに始まって病院の独特の臭いがきつかったので一人で辛抱するのはつらかったと思います。

看護師が妊娠報告するタイミング:早い方がイイ理由5つ

一般の職種に比べて、看護師の仕事は心身ともハードな仕事が多いので、早めに報告しておくことで、自分自身の心身を守ることにもつながります。

早めに報告しておいた方がイイ理由を5つ紹介します。

1.夜勤がある

妊娠中でも、夜勤を行う人もいますし、問題なく出産したという人もいます。

しかし、夜勤をすると切迫早産のリスクは高くなります。

できれば、妊娠が判明した時点で早めに報告し、夜勤を免除してもらいましょう。

人手が少ないし、言いづらい…。

こんな風に躊躇してしまう方がいるかもしれませんが、

労働基準法に深夜業の制限があるので、こちら側が申請すれば会社側は拒むことはできません。

育児休業給付金の値段が変わるから、夜勤をしていたいという人もいたりしますが、何かあって後悔するのは自分です。夜勤はオススメしません。

夜勤は人数も限られているのでなかなか休憩したいとも言えないですし、無理をしてしまいがちです。

さらに、夜勤で一緒に組む人も妊婦と一緒だと自分がやらなければと気を使います。

よっぽど嫌な人でもなければ気を使いますね。
時々、妊娠は病気じゃないからと言ってくる人がいますが。

急に体調不良で欠席してしまうと、他の人を探さなければならなかったりするので迷惑をかけてしまいます。

夜勤はできるだけ、免除してもらいましょう。

労働基準法第66条により妊婦は、時間外労働、休日労働、深夜業の免除を請求できる。

2.立ち仕事・力仕事が多い

看護師って立ちっぱなしだったり、移乗・おむつ交換など力仕事が多いです。

私は外来勤務でしたが休憩することろも特になかったので、座るのは休憩中だけでした。

妊娠12週ごろまでの流産は染色体の異常が多いと言われているので、重いものをもったとか、何かしたからといっておこるものではないと言われています。

しかし、報告をしていなかったばかりに、無理をしてしまって何かあった場合、後から原因を探しては自分自身を責めてしまいかねないです。

そんな風に自分を責めてしまうことにならないためにも極力、無理はしないようにしたいので、早めに報告するのがよいと思います。

貧血だったり、腰痛、お腹のどんどん大きくなってくると本当に立ちっぱなしってしんどいです。

私はもともとヘルニアの手術もしていて腰はあまりよくなかったので、妊娠中は腰痛がつらかったです。

3.感染する可能性が高い業務につく

現在は、コロナが落ち着いてきたものの、まだまだコロナが完全になくなったわけではありません。

医師が検査をするところもありますが、私の勤めていた病院ではガウン着て看護師が行っていました。

私が第一子を妊娠した時は冬だったので、インフルエンザの検査もしていました。

もちろん妊娠したからといってすべての業務を避けれれるわけではないですが、免除してもらえるところはしたいですよね。

時折、インフルの検査を変わってくれる同僚もいましたが、流行している時期は検査数が多すぎてやらないわけにはいかず、普通に検査をしていました。そして、インフルエンザに感染してしまいました…。

妊娠するといろいろなことに敏感になるのもありますが、妊婦には、看護師は危険が多くてやりたくないなとさえ思いました。

4.抗がん剤など危険な薬剤を使用する

抗がん剤に暴露しないようにすれば大丈夫という意見もありますが、気を付けていても万が一暴露してしまう可能性もあります。

化学療法の治療後の患者は48時間は体内に薬物が残ると言われているの、リネン交換や排せつの処分も気を付けなければなりません。

がんセンターなど普段から取り扱いにも慣れ、しっかりと教育がなされていて防護もしっかりしている病院ならまだいいのかもしれませんが、私の勤めていた田舎の小さな病院では、外来で抗がん剤治療を時々行っていました。

ミキシングも薬剤師ではなく看護師が行い、防護服も着なければ、ゴーグルもしない特に部屋も仕切らず外来の他の患者さんがいるような場所で行っていました。

私が指摘してから、やっとエプロンはするようになっていました…。

なんなら、使用した手袋・エプロンを普通にゴミ箱に捨てていましたね。
恐ろしい…。

化学療法についてしっかりと指導できる人もいなくて、ビビりの私には無理でした。

そんな状態だったので、ちょうど妊娠がわかるころ化学療法の仕事を任せられるところでしたが、管理体制がしっかりとしていなさすぎて、断りました。

普通はこんなずさんな治療の体制はなかなかないのかもしれませんが、もし、この業務をやらされていたら即、退職していました。

がんセンターで働いていた友人に聞いたところ、妊婦は受け持ちをはずすと聞きました。

人手不足から、どうしてもやらざる得ない場合があるかもしれませんが、部署異動を申しでたり、退職を視野に入れてもいいと思います。

自分と赤ちゃんの身を守るのは自分だけです。

5.放射線などを浴びるリスクがある

レントゲンで被爆する量は本当に微量なので、妊娠初期にレントゲンをうけたとしてもあまり問題ないのですが、出来ることならば被爆はさけたいですよね。

妊娠4から8週だと、50mSV以上の被曝で奇形が発生します。小頭症や網膜変性、白内障、骨格や性器の異常などです。
8週以降だと、100mSVで発達障害、200mSVで精神発達遅滞が生じます。
また全期間を通じて線量に応じて、胎児が出生後、癌になる確率が上がります。

引用レディースクリニックマリアヴィラ 

相当な量の被爆ならば、胎児に問題がおきますが、CTでも被曝量は0.25mSVくらいなのでそこまで心配する必要はありません。

私、神経質なので大丈夫と言われても心配で、出来れば被爆は避けたいと思っています。

看護師の妊娠報告は誰に、どのようにしたらいいのか?

まずは、直属の上司に報告しましょう。

といいつつ、私は同僚にはじめに話しました。
上司の事あまり好きではなかったので…。

とは言え、他の人から、又聞きするの上司的にも気分があまりよくはないと思うので、直属の上司には早めに報告しておくことが無難です。

シフトや仕事内容の調整は、上司がしていると思うので早めに報告するのを躊躇する場合も上司には報告しておきましょう。

報告は、直接口頭でするようにしましょう。

忙しい時間をさけ、時間があるときに話がある旨を伝えておきましょう。

報告する時点で、体調に不安がある場合などはそのことも伝えるようにしましょう。

妊娠中は、マイナートラブルもあり思うように働けない場合もありますが、周りのサポートに必要不可欠になるので同僚にもきちんと報告しましょう。

妊娠の伝え方【例文&体験談】

お疲れ様です。お忙しいところすみません。

突然ですが、ご報告があります。
この度、妊娠しました。

現在妊娠〇週(何カ月)です。

出産予定日は●/●です。

今後の予定に関しては、また後日、相談させていただきます。(産休・育休・職場復帰予定など)

今は、つわりも軽度ですが、なにかトラブルがあった時など、ご迷惑をおかけしてしまうこともあるかもしれません。

業務に支障がないように一生懸命働こうと思っています。
どうぞよろしくお願いいたします。

私が上司に報告したときも、ご迷惑をかけるかもしれませんがと一言を添えました。

腰痛が出た時や、体調が悪い時はその都度報告するようにはしていました。

妊娠中は思うように動けないことも多いですが、

『出来ることは一生懸命頑張りたい!!』

という姿勢は大切です。

妊娠したんだから気を使ってもらうのは当たり前という態度で座ってばかりいたりしたら、

周りもサポートをしたくなくなりますしね。

私が報告した時、迷惑なんてことないよ、お互い様と周りの人が言ってくれたので心強かったです。

妊娠中に利用できる制度が心強い!

母子手帳の後ろの方に、母性健康管理指導事項連絡カードというのがあるのを知っていますか。

後ろの方のページにあるので、知らない人も多いかもしれません。

医師から指導があった内容を事業主に伝えやすくするカードです。

措置が必要となる症状

つわり、妊娠悪阻、貧血、めまい・立ちくらみ、腹部緊満感、子宮収縮、腹痛、性器出血、腰痛、痔、静脈瘤、浮腫、手や手首の痛み、頻尿、排尿時痛、残尿感、全身倦怠感、動悸、頭痛、血圧の上昇、蛋白尿、妊娠糖尿病、赤ちゃんが週数に比べ小さい、多児妊娠、産後体調が悪い、妊娠中・産後の不安・不眠・落ち着かないなど

これを書いてもらうことで、休憩時間を増やしてもらえたり、作業内容を軽易業務に変えてもらったりできるんです。

▶▶▶厚生労働省の妊娠中利用できる制度

知らない制度もたくさんあって、知っていると知らないとではかなり気持ち的に違うなと感じます。

私も腰痛がひどくて、かなりつらかったので医師が書いてくれて知りました。ただ、外来だったので軽易業務といってもなかなか難しかったです。

上司が妊娠は病気じゃない…。私は産後すぐ復帰したなどという人だったので、このカードを書いてもらったところで、一番大変なブースにつけれれたりしてしんどかったです。今考えると、マタハラなのではと思います。

妊娠報告後にマタハラを受けたら……

マタハラという言葉を最近では、よく聞くようになりましたが、そもそもマタハラはどのようなことを言うのでしょうか?

マタニティハラスメント(マタハラ)とは、働く女性が妊娠したことや出産を理由に、解雇されたり、働くことを強制的に制限されたり、妊娠・出産にあたり精神的・肉体的な嫌がらせを行う行為のことを指すとされています。

ハラスメント」とは、発言や行動によって相手を傷つける、脅威をあたえることを言い、そこに加害者の意図は関係なく、受け取った相手が「嫌だな」「辛いな」と思ったらハラスメントになります。

私は上司以外の人はみんな配慮してくれたりしていたので、そこまでつらくなかったですが、上司が妊娠は病気じゃないなどと言ったり、大変な業務につけたりしたのは、立派なマタハラですね。

もし職場でマタハラを受けたら、社内外の相談窓口を活用して誰かに相談しましょう。

一人で抱え込んで悩むのは良くないです。

まずは社内の窓口や人事部などにマタハラ被害の報告・相談をしましょう。

相談できる窓口がなかったり、会社が対応してくれない場合は、労働局や厚生労働省の労働トラブルに関する相談窓口、日本労働弁護団ホットラインなど外部の支援機関に相談しましょう。

※日本労働弁護団ホットラインでは無料で弁護士に電話相談ができ、専門家から意見やアドバイスを受けられます。

マタハラは法律でも禁止されています。

あまりにも、マタハラがひどく改善の見込みがなかったら、退職・転職も視野に入れてもいいかもしれません。

ストレスは胎児への影響もよくないですし、そんな職場なら育休が明けても明るい未来はありません。

妊娠中の転職は不安が多いかと思いますが、転職サイトに登録して情報を集めておくだけでも、心に余裕ができると思います。

無理かもと思っても、転職エージェントに相談してみるといい求人がある場合もあります。

何も行動しないと何も変わりません。まずは登録してみましょう。

【まとめ】看護師の妊娠報告はいつ→早めがオススメです!

妊娠したら、うれしいのもつかの間、いろいろな不安もつきず報告をためらってしまうかもしれませんが。

しかし、自分の身、赤ちゃんの身を守るためにも早めに報告するのがよいです。

妊娠中は、つわりだったり腰痛とマイナートラブルもたくさんでてくるため、他のスタッフのサポートは不可欠です。

妊娠中働きやすくするため、復帰後も働きやすくするため、早めに報告し周りのスタッフと良好な関係を築いていきましょう。

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この記事を書いた人

40代4歳児の息子の母親。
大学時代にうつ病を発症。
精神科に入院したことがきっかけで、看護師になりました。うつ病が再発し、休職・退職した経験があります。
2年半引きこもりから看護師に復帰。転職経験3回あります。

自分の気持ちに正直に生きる事を心がけています。

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