育休後、時短勤務で復帰しようかな。でも給料は減るのかな?
育休明けの仕事復帰、時短勤務で復帰しようと思っているものの、給料はどれぐらいになるのだろう?
ボーナスはもらえるのかな?
こんな風に疑問に思う、看護師ママさんもいると思います。
給料面のことは気になりますよね。
この記事では
- 時短勤務の給料
- ボーナスはいくらぐらいになるのか
- 残業代は出るのか
など、主に時短勤務の給料のことについて書かれています。
もし、まだ復帰後の雇用形態に悩んでいる場合、こちらの記事も参考にしてみてください。
▶▶▶育休明けの働き方のオススメは、フルタイム?時短勤務?パート?
私は時短勤務が取れるのなら時短勤務正社員をオススメしています。
時短勤務の給料の結論をいうと、8時間勤務から6時間勤務へ時間を短縮した場合の給料は、単純計算で25%減ります。
詳しい説明をしていきますね。
はじめに、時短勤務についてや適用する人について説明していますが、不要な方は読み飛ばしてくださいね。
はじめに、時短勤務とは?
時短勤務とは 、勤務時間を短縮して働ける制度のこと。
育児・介護休業法によって定められていて、各企業に義務付けられています 。
就業時間は原則1日6時間です。
企業によっては、7時間勤務なども可能なところもあります。
勤務先の担当者に確認してみましょう。
私の勤務先では7時間勤務にしている人や6時間の人もいました。
時短勤務の適用となる人
- 3歳に満たない子を養育する労働者であること
- 1日の所定労働時間が6時間以下でないこと
- 日々雇用される者でないこと
- 短時間勤務制度が適用される期間に現に育児休業をしていないこと
- 労使協定により、適用除外とされていないこと
3の日々雇用される者でないというのは、1日単位で雇用契約が結ばれる者ではないことをいいます。
単発のバイトとかのことですね。
4は復職後なら問題ありません。
5の労使協定とは、使用者と労働者の代表との間で取り決められる、書面による協定のこと。
「特別なルール」のようなことですね。
就業規則等とあわせて労使協定をむすぶことで、企業は労働基準法や育児・介護休業法などでさだめれれたことに、法定義務の免除や免罰の効果を発生することができるんです。
短時間勤務制度は、入社まもない従業員でも適用される制度ではありますが、
労使協定により企業側は
- 勤続期間が1年未満の従業員
- 1週間の所定労働日数が2日以下の従業員
- 業務の性質又は業務の実施体制に照らして、短時間勤務制度を講ずることが困難と認められる業務に従事する従業員
の適用を除外できます。
すべての企業が、勤続期間1年未満を対象外にしているわけではありませんが、
実際、入社ししてすぐつかえるところは少ないです。
3は、例えば客室乗務員などの仕事は時短にすることが困難なため代わりの代替えの措置をとることが義務付けられています。
「雇用開始から1年以上経過し、週3日以上働いている」ことがだいたいの目安ですね。
時短勤務の期間は?
期間は法律上、子どもが3歳に達する日までなので、
3歳になる誕生日の前日までです。
3歳から小学校入学前の子どもを養育する従業員にたいしての時短勤務などについては、企業側の努力義務とされています。
自分の病院の担当者に確認してみましょう。
小学校入学前まで時短勤務できたらいいですよね
3歳になるのって思ったよりあっという間ですからね。
看護師時短勤務の給料は?
時短勤務をするとノーワーク・ノーペイの原則で、働いていない分の給与を減額されることがほとんど。
働いてない分は給料はでないよってことですね。
正社員の人からしたら、時短の人と給料一緒だったらやってられないですもんね。
時短勤務で給料が減らなければ最高なのですが。
悲しいことに、そんなうまくは世の中いかないですね。
どのぐらい減るのかな?
フルタイムに比べて単純計算で25%減ります。
フルタイムで8時間で20万円もらっていた場合、時短勤務で6時間では15万円になります。
そんなに減るのか~。
少し詳しく計算方法をみてみましょう。
欠勤をしなければ、単純にフルタイムの1日の労働時間が8時間で、時短勤務の1日の労働時間が6時間だった場合、
基本給×6/8=時短の給料
で計算できるので、次の詳細の計算方法は飛ばしてもらって大丈夫です。
時短勤務の給料の計算法
具体的な数字を入れて計算をしてみましょう。
(例)フルタイム8時間20日勤務、20万円だった人が、時短勤務6時間20日勤務した時の給料
【基本給】20万円
【実労働時間】=時短にした1カ月の労働時間
1日の勤務時間×1カ月の出勤日数
6時間×20日=120時間
【所定労働時間】=フルタイム勤務での1カ月の労働時間
1日の所定労働時間×1カ月の所定労働日数
8時間×20日=160時間
これを計算式にあてはめてみると、
200,000円×120時間÷160時間=150,000円
15万円ですね。
実は、時短勤務時の給料の手取りは、基本給の減額率以上に少なくなってしまいます。
給料の手取りは?
なぜ時短勤務をすると、基本給の減額率以上に減ってしまうのでしょう。
- .基本、残業ができないから
- 社会保険料がひかれるから
1.時短勤務では、基本的に残業が制限されています。
そのため残業代は0円になってしまいます。
所定外労働の制限の請求をしていれば、会社側が残業をしなさいというのは違法になります。
2.なにもしないと社会保険料は高いままとられます。
社会保険料は前年の4月から6月の給与をもとに計算されます。
そのためなにもしないと給料が減っても社会保険料は安くなりません。
この手続きをしましょう。
手続きをしても、社会保険料が減額されるのは4か月目からなので注意しましょう。
社会保険料の減額手続きに加え、年金受給額の維持の手続きも必ずしましょう。
直接の給料には関係ありませんが、将来の年金に影響が出ます。
これは、時短勤務などで給料が減った場合、将来の年金の受給額が減ってしまうのですが、子どもが3歳になるまで、出産前の高い給料のほうで年金受給額を計算してくれるというものです。
厚生年金の保険料は現在の給料で計算されます。
絶対に手続きした方がよいですね。
実は、私は最近知りました。2年間さかのぼれますが、間に合わない期間もありました。
職場で言ってくれないと、知らない人も多いと思うので注意しましょう。
本当、知らないって損です。
残業した場合の残業代はどうなるの?
時短勤務だからといって、会社側が残業をさせることは違法ではないのです。
しかし、所定外労働の制限を申請すれば、会社側から残業をさせることは違法となります。
とはいえ、どうしても残業せざる得ない状況があると思います。
もし残業したら残業代ってでるの?
もちろん残業したぶんの給料は支払われます。
時間外労働(残業)には大きく分けて2種類あります。
- 法定内時間外労働
- 法定外時間外労働
法定内時間外労働…所定労働時間(ここでは6時間)を超えた8時間以内の時間外労働をさします。
法定外時間外労働…労働基準法で定められている1日8時間、または週40時間を超えて働くことを指します。
労働基準法で、法定外時間外労働についてのみ25%の割り増し賃金の支払いを義務づけられています。
例えば、1日6時間の時短勤務者が1時間だけ残業した場合は、残業時間を足しても7時間なので法定労働時間に収まります。→割り増しされません。
1日1時間残業したらいくら残業代がもらえるの?
割り増し賃金の支払いはされず、1時間あたりの賃金のみ支払われます。
(例)給与を月15万円もらっていて、時短勤務で120時間/月(6時間×20日)働いている人の場合
時間単価は「1250円」(15万円÷120時間)となります。この場合、1時間残業をすることによって1250円が15万円に上乗せされます。
所定外労働の制限の申請をしているのにも関わらず、業務量が多くて毎回残業になりそうな場合、上司に相談してみましょう。
時短勤務なのに毎回残業させられていたらやってられないですよね。
上司もあまり時短勤務について理解していない場合もあります。
相談してもあまりかけ合ってもらえず改善してくれなければ、転職も考えてもいいかもしれません。
ボーナスは出るの?
ボーナスはでますが、ノーワーク・ノーペイの原則で減額されることがほとんどです。
時短勤務にしたからと言って不当に減額することは法律で禁止されています
時短勤務をすることによって仕事内容などに変化があった場合、短縮した時間よりもボーナスが少なくなる可能性があります。
短縮した以上にボーナスが減っていた場合上司に相談してみましょう。
子育て中の休暇・勤務に関する制度
時短勤務のほかに子育て中に申請できる制度は、まだあります。
- 所定外労働の制限(所定外労働をさせてはならない)
- 時間外労働の制限(時間外労働1カ月24時間、1年150時間以下)
- 深夜業の制限(深夜業をさせない)
- 子の介護休暇(子の介護のための休暇 1年度5日)
時短勤務と所定外労働の制限は、3歳までですがそのほかは、小学校入学前まで申請できます。
制度のことって勉強しないとわからないことが多いですよね。
制度を上手に利用して、子育てと仕事を両立していきたいですね。
看護師の時短勤務中に転職は可能か?
時短勤務で復帰したものの、思ったように働けなかったり迷惑をかけているのではと、肩身の狭い思いをしてしまうこともあると思います。
時短勤務は迷惑なのかと悩んでいたらこちらもご覧ください▶▶▶時短勤務は迷惑なの?
時短中に転職することは問題ありません。
雇用形態をパートにしてみて働き方をかえるのもいいかもしれません。
ただ、転職するにあたって注意点もあるのでよかったらこちらも参考にしてみてください。
看護師の時短勤務での給料・残業代・ボーナスについてのまとめ
時短勤務は、育児と仕事の両立のためにとても助かる制度です。しかし、給料やボーナスは時間を短縮した分減ってしまいます。
看護師の仕事は、時短にしたからといってフルタイムの人と変わらない仕事内容だったりするので時間内で終わらせるために本当に苦労します。
時短に理解のない人もいて、あからさまに嫌な態度をする人もみてきました。自分が同じ立場になってみないとわからない人もいるので仕方ないことだとは思いますが。
子育て中に使える制度はいくつかありますが、使うにあたって周りの理解も必要になるので周りとも良い関係を築いていくことも大切になります。
子育て中に働き方に悩む、ママの看護師はたくさんいます。一人ではないのでいろんな人と情報交換しながら一緒に頑張りましょう。
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